2013年8月14日水曜日

Kendrick Lamarの全方位攻撃な客演バースが波紋を呼んでいる騒動のまとめ

Big SeanがKendrick Lamarを招いて作った曲、"Control"の、Kendrick Lamarのバースが波紋を呼んでいるようです。

(もしよければ、今回の騒動に関する本来の主役であったはずのBig Seanのインタビューや、Kendrickの過去のインタビュー記事も併せてお楽しみください。)

昨日準備してたのですが、一日待ってみて正解だったようです。どんどんレスポンスが増えていますね。

伝説への道を一歩ずつ踏みしめるケンドリック・ラマー



発端となった客演バース





往年のNBA名コーチ、フィル・ジャクソンでも俺にはコーチ出来ないと啖呵を切ったと思えば、

King of New York(東海岸の王者)とKing of Coast(西海岸の王者)を片手でジャグリングしてると言ってみたり、

自分をビートルズやボブ・マーリー、ジェイZやナズ、エミネムと言った大物アーティストと並べて語っています。


また、A$AP Rocky、Drake、Meek Millz、Tyler the Creator、Mac Miller、Wale、J.Cole、Big Sean、Big KRIT、Pusha-Tといった現在活躍してるラッパー達の名前をあげて、

「お前達のことは好きだけど」と前置きした上で、

ラップゲームでは、

「お前達のファンですら、お前達の名前を聴かなくなるようにしてやる」

「お前達のファンまでもが二度とお前達から名詞も動詞も聴きたくなくなるようにしてやる」

と、新世代MCのトップの座を取ろうという野心をぷんぷんと匂わせています。


様々なラッパーの反応


これに対して、把握しきれていないのですが、様々なラッパーが反応しているみたいです。


「コンプトン出身の野郎にKing of NewYorkを名乗らせるのかい?」という煽りツイートをRTし、まだスタジオはオープンしないのかとやる気まんまんのファボラス。

「名詞や動詞が聴かれないってなら、誰も聴いたことが無いような、世界一ワイルドな形容詞のバースを書いてやるぜ」と、上手いこと言ったような、言えて無いようなマック・ミラー。


タリブ・クウェリは「ニューヨークの新世代ラッパーたちは、いつになったらサウスの下町みたいにラップするのを辞めるの?」と煽っていますね。


西海岸のラッパーがKing of NewYorkを名乗ってるのに気が立っているなら、自分に怒るべきだよ。君達がこの事態を招いたんだ。

こちらは、既にツイ消しされていますが、過去2年間に出したアルバム2つはどちらもフリースタイルで録ったけど、インスピレーションを受けたので、またリリックを書いてやるぜ!と刺激された様子のTyga。アルバム曲はフリスタじゃなくて、リリック書いてほしいですね。



フィル・ジャクソンコーチも誰しもがメンターを必要としているよとアドバイスを送っています。


レスポンス曲がアップロードされています


さらに、日本時間で8/14になり、レスポンス曲もどんどんアップされはじめています。
まだチェック出来ていませんが。


まずは、B.o.B。タイラーのYonkersの1ラインに対して1曲を返してしまうという、実は血気盛んで一生懸命なB.O.Bは当然参加ですね。


西海岸の新鋭がKing of New Yorkを名乗ったのが、改めて凄いですよね。


Lupe Fiascoも。


Joell Ortiz




Mickey Factz



片っ端からアーティストの名前をあげるというのは、ともすれば安っぽくて軽い感じになりがちですが、これだけ捻らずに真正面からやってもサマになり、ここまでの事態に発展するのはGood Kidなケンドリック・ラマーならではですね。

今後も要注目です。




※追記
客演のKendrickに喰われてしまったBig Seanのインタビューを追加しました!