タイラーザクリエイター(Tyler the creator)のインタビューが面白い感じだったので和訳してます。
ODD FUTUREの成り立ちと、新作『WOLF』について等。
僕が君たちを知ったときは、ムーブメントを作ってる一人の少年って感じだった。
それで、君はブロガーやその世代が君たちをきちんと認識してないし、チャンスを与えてないって感じて、ある意味、その人たちに対して反逆したのかい?ただ聴かれたかったみたいな。
LA周りでは、糞みたいな音楽や物がつくられてて、俺は、こんなの糞だって感じだったけど、なんでこんな雑魚いのが掲載されるんだって感じだった。俺達は、ここでこんなにたくさんのことをやってるのに、お前らは関わってこない。俺はいつでも反抗的だったから、いいよ、勝手にしてろ。糞食らえって。自分でやってやるよって思ったんだ。
それで、少しづつ波及して、みんながキャッチしだした頃には、もうクレイジーだった。みんな俺らのこと好きなのかって。だって俺らはただ楽しんでただけだから。退屈だからやってただけ。趣味だし好きでやってたから、今でもみんなが俺達が好き勝手にやってることを好きだって事実は、ヤバいね。
このムーブメントのリーダーになってるのはどんな気分?
よくラッパーは、俺がこの仲間たちとムーブメントを始めたんだぜって言いたがるじゃん。
でも、君は本当にこの状況を全部作り上げたよね。
多分、俺は立案者かなんかだと思うんだけど、正直に言うなら、俺はOFの奴らが必要なんだ。
スケーターだとしても、写真家だとしても、音楽家でも、ラッパーでも、俺はあいつらが俺を必要とする以上に、あいつらを必要としてるんだ。
もっとカッコよくなるように、俺にインスピレーションを与えてくれるし、あいつらが俺の背中を支えてくれるから、このOFムーブメントはリアルだって確認できる。たくさんのことは、あいつらがいて、好き勝手にやって前に進みなって感じじゃないと実現しなかったし。
そうだよね。
そう。だってみんなはすぐにラッパーだけじゃないってことを忘れてしまう。
OFはイケてるスケーターもいて、写真家、イラストレーター、音楽家、ラッパー、そういうのの集合体で、俺は自然にその中にいて、そいつらが「クソくらえ。俺が好きなものだけの世界を全部作りあげるんだ。」っていうのを支えてくれる。
どうして、その集団のリーダーになれたんだと思う?
その集団の人たちでさえ、君の従ってて、君のリーダーシップを尊敬してるように見える。
それは俺のアイデアだったからだよね。
最初は俺が15歳のときに雑誌としてスタートしたんだ。俺は全てが詰まってるようにしようって。
俺は絵を描くのが好きだったし、ディレクションも好きだった。ここに写真付きのエッセイを載せようとか。
今でも雑誌のコレクションは持ってる。俺はメタンフェタミン濫用者とかセックス中毒とかの意味不明な奴らをインタビューしたかったし、俺は音楽が大好きだったけど、理由もなく、すぐに褒める音楽レビューが大嫌いだった。俺は「これは糞。雑魚い。買うな。」みたいなレビューがよかった。
マイク0本だね。笑
俺は音楽レビューってものが嫌いだったけど、それは面白くなると思った。
それで、スケートボード育ちで、好きだったから、パン屋とか糞みたいな華奢品(宝石とか?)の広告なんかよりも、他の人(有名人)を連れてきての広告なんかよりも、俺の友達がスケートパークで技をやってる広告とかがよかった。
それで、写真も全部友達に撮らせて、デザインが得意な友達には服をやらせて、写真家の友達に服の写真を撮らせて、自分たち自身の広告を載せちゃおうって。そうすれば"vibe"みたいな雑魚い会社に頼まなくても済むし、それをやろうと思ってたんだ。
でも雑誌は上手くいかなくて、結局、何かに熱中してる友達の集まりみたいになっていった。
それで、何か違うことをやってる友達がたくさんいて、それでこんな感じの作品の集まりになったんだ。最終的には音楽が俺達を世界の舞台に連れ出したってだけ。
それで、ゴキブリを食べる時間だね?
そうだ。あの小さな糞野郎。
(観客:あれ本当に食べたの?)
うん。あの小さなニッサンはホンモノ。
あとで気分悪くなった?
吐いたよ!ビデオの中にあるじゃん!
じゃあ、あれは本当だったの?
おい!あれは偽物じゃないぜ。その場で吐いたんだ。
今やれ!とかも言うなよ。
そういうのだってのは分かったけど、本当にやってたとは思わなかったよ。
何も無しに吐けてたらクレイジーだぜ。
それじゃMTVのVinnie Showだ。そういうCMがあった気がする。
キューで吐くっていう。シックだよ。
僕は見たくないね。Loiter Squad(OFのコント番組)とかに入れないでね。
違う違う。WOLFの話に戻らなきゃ。
何についてラップしようか。元々のテーマに戻ってた気がしたけど。
父親がいないとか。
そうだね。結局それが俺に影響してるから。
多くの友達は父親がいたから、みじめだった。父の日にクソったれどもと遊ぼうと思ったら、「今日は親父をディナーに連れて行かなきゃ」とか言って。
俺は家でやることもなくて、「母さん、ハッピー父の日かなんかのカード来てるよ。」みたいな。
そんで退屈だったから、もちろん(父がいないことをテーマにラップしてる)。
でもどうだろう。WOLFは多くの曲にコンセプトがある。
"48"はNOZのインタビューを元に作ったし、"colossus"は本当に6つの旗があって50人くらいの子どもたちに追い掛けられたことがあるし、"Party isn't over"は俺自身が17で童貞を捨てたときのことだし、それで"campfire"は、
わーお。ワイルドだったの?
ワイルドだったね。おばあちゃんの家のベッドで。でも、その話はいいよ。
ははははは。わーお。
おばあちゃんのベッドでセックスしたの?
それで、それで、"Campfire"はs'mores(クラッカーの間にチョコと溶かしたマシュマロを挟むアメリカのキャンプで良く作るお菓子)を作ったりとかの話で、
"Pigs"はDylanとEric、コロンバインの銃乱射事件の子どもたちが、どういうことを考えてたのか、いつも気になってたから作ったんだ。なんでそんなことしたんだろう?背景は?あいつらがやったことは間違ってるけど、いつもアイツらの脳の中をみたかった。いじめられてたのか?義理の父に虐待されてたのか?知らないけど、そういう視点で書いた。そんで多分良い子だったんだよ。だから3バース目で、こんなことしようと思ったわけじゃなかったって言わせて。そのシャツかっこいいねとか言ってくれる友達が欲しかっただけなんだろうって。
"Rusty"は俺に何かケチ付けたい奴ら全員に対して。俺が言いたいことは全部詰め込んどいた。
"Trashwang"はシックだね。だって参加者は全員ラッパーじゃないから。
マジで?でも彼らだいぶ上手くなってるよ。
みんなは、こいつらラップできねーじゃんって。
はい???できちゃいましたけど???みたいな。
はっはっはははは。
そこがポイントだったんだよ。
Thrasherでスケーターやってる奴とかを、俺の世界に連れてきて。タイトだった。
いやいや、彼らラップでも上手くなってるよ。
(後編はこちら)